特集 病院職員の教育と研修
私の自己啓発法
断らず引き受けて有り難い体験も
小山田 恵
1
,
高嶋 妙子
2
,
青木 孝子
3
,
矢野 一郎
4
,
賴本 節雄
5
1岩手県立中央病院
2聖隷浜松病院
3公立富岡総合病院
4医療法人洛和会ヘルスケア
5倉敷中央病院
pp.773-774
発行日 1995年8月1日
Published Date 1995/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901577
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病院長になって6年が経過した,あと1年で定年退官である.この間の生活を願みると文字どおり全力投球で目まぐるしく忙しい日々の連続であった.自分の能力の限りを尽くし,置かれた環境のもとでいかにして職責を果たすかを第一と考え実践してきたつもりであるが,他人に自慢できるものなどあろうはずもない.ただ職責に関したものなら大小にかかわらず何でも断らず引き受けるという姿勢だけは貫いてきた.それだけが私の取り柄であり,自己啓発の基であったように思う.本紙の求めに応じてこのような題でペンをとったのもこのためである.
1889年4月病院長に就任したとき私は,新任とはいえ20年間も勤めてきた病院で建物の隅々から職員の全てまで知り尽しているという軽い気持ちでいたら,その翌日から想像もしなかったことの連続で戸惑うことばかりであった.
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