症例ライブラリー 無痛分娩中の帝王切開
妊娠高血圧症候群妊婦の分娩・麻酔
谷口 美づき
1
,
秋永 智永子
1
Mizuki TANIGUCHI
1
,
Chieko AKINAGA
1
1浜松医科大学附属病院 麻酔科蘇生科
キーワード:
妊娠高血圧症候群
,
HDP
,
血液凝固能
,
HELLP症候群
,
高マグネシウム血症
,
血小板数減少
Keyword:
妊娠高血圧症候群
,
HDP
,
血液凝固能
,
HELLP症候群
,
高マグネシウム血症
,
血小板数減少
pp.134-137
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202821
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■症例
26歳の女性。1経妊0経産,自然妊娠。身長152cm,体重86kg(非妊娠時体重68kg)。
既往・合併症:喘息。
妊娠経過は順調であったが,妊娠38週0日の妊婦検診での血圧は129/90mmHg,妊娠39週0日には148/98mmHgに上昇し,遅発型妊娠高血圧症候群と診断され,血圧管理および分娩目的に緊急入院となった。
入院時検査:ヘモグロビン(Hb)12.4g/dL,血小板数(Plt)18.3万/μL,尿素窒素(BUN)10.0mg/dL,クレアチニン(Cre)0.67mg/dL,プロトロンビン時間(PT)10.7秒,活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)24.4秒,プロトロンビン時間国際標準化比(PT-INR)0.88,フィブリノゲン(Fib)394mg/dL,尿蛋白(+),尿糖(-),尿ケトン(-)
胎児機能不全(NRFS)所見なし。
妊娠高血圧症候群の妊婦が緊急入院したと麻酔科に連絡があった。
さて,あなたならどうする?
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