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睡眠関連呼吸障害の内科的治療—ゴールドスタンダードはCPAP
西島 嗣生
1
,
峯田 武典
1
,
細川 敬輔
1
Tsuguo NISHIJIMA
1
,
Takenori MINETA
1
,
Keisuke HOSOKAWA
1
1岩手医科大学医学部 睡眠医療学科
pp.58-63
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202801
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睡眠関連呼吸障害の疫学
睡眠関連呼吸障害sleep related breathing disorders(SRBD)は睡眠障害の一画を占め(図1)1),閉塞性睡眠時無呼吸症候群(成人),閉塞性睡眠時無呼吸症候群(小児),中枢性睡眠時無呼吸症候群,睡眠関連低換気症候群,睡眠関連低酸素血障害,いびき,カタスレニア(うなり)などの総称である(表1)1)。
SRBDは,世界で10億人以上が罹患しているといわれ,有病率は,1993年には約4%2)と報告されたが,肥満人口の増加に伴い2013年には10〜17%3)と大幅な増加が報告された。これらの報告を参考に有病率を4%としても日本人の20〜79歳人口が約9400万人なので,推定患者数は約380万人となる。
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