症例ライブラリー 周術期の低体温
救急外来に搬送された心停止患者
落合 香苗
1
Kanae OCHIAI
1
1東京女子医科大学八千代医療センター 救命救急センター
キーワード:
偶発性低体温
,
一次性低体温
,
二次性低体温
,
致死性不整脈
,
電解質異常
,
凝固機能異常
Keyword:
偶発性低体温
,
一次性低体温
,
二次性低体温
,
致死性不整脈
,
電解質異常
,
凝固機能異常
pp.1281-1284
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202759
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83歳独居の男性。身長162cm,体重63kg。某月某日,息子が自宅を訪れた際に,寝室の床にうつぶせで倒れているのを発見し,救急要請。新聞受けには3日分の新聞がたまっていた。既往歴は高血圧と脂質異常症。
救急隊現着時,意識レベルはJCSⅢ-300,橈骨動脈は微弱で呼吸は弱かった。便失禁あり。救急車内収容直後に心停止。初期波形は心静止であった。心肺蘇生cardiopulmonary resuscitation(CPR)を開始し,搬送となった。
病着時,モニター波形は心静止。全身の冷感が著明であり,腋窩での体温測定はエラーであった。
さて,あなたならどうする?
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