徹底分析シリーズ 気道管理“気導道”免許皆伝を目指して(後編)
生理学的・病理学的困難気道に備えられる麻酔科医を目指す—重症外傷診療からのヒント
八木 雅幸
1
,
冨田 夏子
1
,
森下 幸治
2
Masayuki YAGI
1
,
Natsuko TOMITA
1
,
Koji MORISHITA
2
1松戸市立総合医療センター 救命救急センター
2東京医科歯科大学病院 救命救急センター
pp.546-551
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202546
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重症外傷診療における気道管理は,解剖学的な問題はもちろん,生理学的・病理学的な意味での困難気道を呈する可能性がある。さらに,事前の患者情報の不足,診療開始時点からの低酸素や低換気,そして,診療医に与えられる時間が非常に限られていることが,状況をさらに難しいものにする。
本稿では,外傷診療医の立場から,標準的な重症外傷診療方法として広く認知されている『外傷初期診療ガイドライン JATEC』1)に沿って,重症外傷診療における気道管理を解説する。
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