徹底分析シリーズ 周術期抗菌薬とその周辺
小児・新生児—少しは違うが基本原則は一緒
笠井 正志
1
,
香川 哲郎
2
Masashi KASAI
1
,
Tetsuro KAGAWA
2
1兵庫県立こども病院 感染症内科
2兵庫県立こども病院 麻酔科
pp.264-267
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202201
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「子どもは大人のミニチュアではない」。名言である。しかし,子どもも人間であり,大人と基本は一緒,ミニチュアである。小児麻酔と同様で,特殊事項さえ理解しておけば,感染症の基本原則は一緒である。子どもならではの特別事項に留意することで十分対応できる(コメント)。妊婦,「超」高齢者でもおそらく同様であろうと想像している。
本稿では,小児の周術期管理における抗菌薬について,年間4000例前後の小児全身麻酔症例がある兵庫県立こども病院(以下,当院)での実際の取り組みや当院のマニュアルや筆者の私見を交えて述べる。小児の麻酔全般に関することは,『臨床小児麻酔ハンドブック』1)を参照されたい。
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