徹底分析シリーズ 帝王切開の全身麻酔を紐解く
母乳に移行するから,痛みは我慢?—授乳を考慮した術後鎮痛
魚川 礼子
1
Reiko UOKAWA
1
1千船病院 無痛分娩センター
pp.1098-1102
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202116
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帝王切開は中等度から重度の術後疼痛を伴うにもかかわらず,過小評価されがちである1)。通常手術とは異なり,術後すぐに育児を始める必要があるため,母乳への影響を懸念して,鎮痛薬の服用を控えて疼痛コントロールが不十分となることも多い。しかし,疼痛があると授乳が困難になったり2),痛覚過敏や慢性痛へ移行する恐れがある。
本稿では帝王切開術後の術後鎮痛のあり方を考える。
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