徹底分析シリーズ 帝王切開の全身麻酔を紐解く
先生,子宮が緩いんですが…—子宮収縮と全身麻酔薬
日向 俊輔
1,2
Shunsuke HYUGA
1,2
1北里大学医学部 麻酔科学教室
2北里大学病院 周産母子成育医療センター産科麻酔部門
pp.1092-1097
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202115
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
帝王切開術の後半戦,児娩出後は出血との闘いである。妊産婦死亡の主因としていまだ高頻度の分娩後出血に対し,麻酔科医は産科医とコミュニケーションをとりながら子宮収縮薬を上手に用いて収縮を促す必要がある。一方で,子宮収縮薬そのものの副作用にも配慮する必要がある。また,全身麻酔下では鎮静薬や鎮痛薬の影響も考慮しなくてはならない。知識を整理して,過不足なく最適な子宮収縮薬を投与する方法をまとめる。
Copyright © 2021, MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD. All rights reserved.