連載 あした天気にしてあげたい[わたしの救急奮闘記]・2
“我慢”と“対決”の日々
中村 恵子
1
1杏林大学医学部付属病院看護部
pp.470-471
発行日 1991年5月1日
Published Date 1991/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661900394
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自分でやりたい
新卒の初々しい看護婦にとって,救急部門はかなり大変な職場であるに違いない.技術が未熟なため,1つ何かにつまづくと,彼女たちはすぐパニックに陷ってしまうのである.
例えば,静脈カテーテルの中に血液が逆流することがある.すると新人ナースは,生理食塩液入りの注射器で流し出そうとするのだが,周囲の床を水びたしにする割には効果が上がらない.こんな時には,すぐその場へ行って,注射器は20mlではなく5mlのものを使うことや,三方活栓を上手に使うコツなど,一緒に行ないながら指導する.
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