my styleシミュレーション
麻酔シミュレーション教育のススメ—今日から始めるアネシムガイド
小嶋 大樹
1,2
Taiki KOJIMA
1,2
1あいち小児保健医療総合センター 麻酔科
2聖路加国際大学 公衆衛生大学院
pp.680-685
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101202020
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急変時対応の知識があることと急変時対応を実践できることの間にはある種の“壁”が存在する。先人達は,たまたま遭遇した急変時対応の経験を通じてのみ,その能力を身につけてきた。このような伝統的な技術習得方法に代わって登場したのが「シミュレーション教育」である。手術室でクリティカルな状況にある患者と日常的に接する麻酔科医にとって,医学シミュレーション教育は必須である。あいち小児保健医療総合センター(以下,当センター)では,麻酔領域に特化したシミュレーション教育を日常の麻酔研修プログラムに取り入れている。本稿では,麻酔シミュレーションの導入の経緯や実際の方法,そして当センターで実施している迅速反復練習法rapid cycle deliberate practice(RCDP)について最新のエビデンスを提示しつつ概説する。
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