徹底分析シリーズ —一時総括—COVID-19時代の麻酔
気道操作時の感染防御—現時点でのエビデンスと知見のまとめ
中西 俊之
1
Toshiyuki NAKANISHI
1
1名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野
pp.170-174
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201902
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COVID-19の拡大は,日常生活だけでなく,社会・経済活動にも重大な影響を及ぼしている。特に,毎日患者の頭側に立って気管挿管や抜管などの気道操作を行うわれわれ麻酔科医にとって,COVID-19の感染防御は重大な関心事となっている。
医療行為におけるCOVID-19の感染防御については,さまざまな機関や学会から推奨がなされている。本稿では現時点(2020年10月末,執筆時)での気道操作時の感染防御に関する推奨事項をまとめる。また,エアロゾルボックスをはじめとした物理的障壁について紹介する。さらに,感染リスクに応じた個人防護具personal protective equipment(PPE)の使い分けについても言及したい。
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