徹底分析シリーズ —一時総括—COVID-19時代の麻酔
院内方針の決定と手術医療—医師の感染に伴う外来閉鎖への対応
長瀬 清
1
Kiyoshi NAGASE
1
1岐阜大学医学部附属病院 手術部
pp.142-146
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201897
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COVID-19により,医療機関だけでなくあらゆる社会が影響を受けている。また対策の根幹を担うPCR検査にも限界があり,われわれは手探りで医療を提供しているが,医療従事者として果たすべき使命と社会から求められる役割のギャップに悩んでいる。
岐阜大学医学部附属病院(以下,当院)は2020年3月末に常勤医師が感染した。そしてこの感染が判明した翌週の月曜日から外来診療を2週間休止するという,国立大学病院としてほかに例がない経験をした。この事例以降,幸いにも現在(2020年12月)まで職員から感染者は発生していない。しかしCOVID-19をめぐる一連の対応でわれわれはさまざまな苦労を経験した。
本稿はいわば備忘録である。他山の石として読者の参考にしてほしい。
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