Japanese
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特集 脳梗塞急性期治療の進歩
治療方針決定のための画像診断
Imaging of acute ischemic stroke to make treatment decision
平野 照之
1
Teruyuki Hirano
1
1杏林大学医学部脳卒中医学教室
1Department of Stroke and Cerebrovascular Medicine, Kyorin University Faculty of Medicine
キーワード:
脳梗塞
,
CT
,
MRI
,
虚血コア
,
閉塞血管
Keyword:
脳梗塞
,
CT
,
MRI
,
虚血コア
,
閉塞血管
pp.183-189
発行日 2016年3月10日
Published Date 2016/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200524
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はじめに
画像診断は脳梗塞の治療方針を決めるために欠かせない.臨床症状のみで脳梗塞か脳出血を区別することは不可能であり,コンピュータ断層撮影(computed tomography;CT)あるいは磁気共鳴画像法(magnetic resonance imaging;MRI)によって正確に病型を見極める必要がある.1995年に遺伝子組み換え型組織プラスミノーゲン・アクチベータ(recombinant tissue-plasminogen activator;rt-PA)を用いた静注血栓溶解療法,さらに2015年には血栓除去デバイスを用いた脳血管内治療(endovascular therapy;EVT)のエビデンスが確立し,画像診断に求められる役割も時代とともに変化している.
本稿では,急性期血行再建療法の適応判断におけるCTとMRIの意義を中心に日本と欧米の現状を紹介する.
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