徹底分析シリーズ 小児麻酔科医でない人のための新生児麻酔
コラム:すぐに計算可能!小児のカテーテルサイズ,深さ計算あれこれ
内藤 祐介
1
Yusuke NAITO
1
1奈良県立医科大学 麻酔科学教室
pp.946-948
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201772
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小児の症例を若手麻酔科医と一緒に担当すると,前日に相談を持ちかけられることが多い。筆者としては小児特有の生理学的な違いや麻酔のコツなどを話そうと待ち構えているのだが,たいてい彼らの質問は物品の準備に集中する。気管チューブの選択はもちろん重要なのだが,小児麻酔の本質ではないのに…と感じつつも,それをクリアしないことには,より深い部分に目が向かないのも理解できる。
本コラムでは,小児の気管チューブ,喉頭鏡など,各デバイスの選択基準をなるべく簡略化して記載することを目標とし,「大まかには間違いではないよね」を提示する。この大まかな正解を覚えることは意外と重要であり,自分の経験した症例がこの大まかな公式からずれた時に,なぜずれたのかを考えることで,より小児への理解が深まると信じている。
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