徹底分析シリーズ ダヴィンチ手術の現在地
ロボット支援下手術のこれまでとこれから—不可能を可能にする器械ではないが,遠隔手術も夢ではない!?
中村 謙一
1
,
中内 雅也
1
,
宇山 一朗
1
Kenichi NAKAMURA
1
,
Masaya NAKAUCHI
1
,
Ichiro UYAMA
1
1藤田保健衛生大学 総合消化器外科
pp.854-858
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201185
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腹腔鏡下手術支援ロボットは1980年代からその開発が進められてきたが,1999年のda Vinci® Surgical System(Intuitive Surgical社)の登場によって急速に発展してきた。日本における胃癌に関するロボット支援下手術robot-assisted surgery(RAS)は先進医療Bの臨床試験を経て2018年4月から保険収載となった。RASは,従来の手術治療の問題点を克服するさまざまな可能性を秘めている一方,特有の術中合併症をきたす可能性があり,今後,この手術を安全に普及させるためには,外科医,麻酔科医,看護師,臨床工学技士を含めた手術チームの結成とRASに対する十分な習熟が必要となる。
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