徹底分析シリーズ 術後慢性痛への挑戦
術後のオピオイド濫用との関係—米国の現状から日本での対応を考える
藤井 啓介
1
,
川股 知之
1
Keisuke FUJII
1
,
Tomoyuki KAWAMATA
1
1和歌山県立医科大学 麻酔科学講座
pp.782-785
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201171
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オピオイドは術後急性痛治療に欠かせない薬物である。オピオイドは静脈内投与や筋肉内投与などの注射による投与だけでなく,経鼻的投与や経口投与など,より簡便で非侵襲的な投与が可能となり,ますます,術後の使用が拡大している。その一方で,海外では術後痛治療を契機としたオピオイドの濫用が大きな問題となっている。
本稿では,今後日本が直面するかもしれない手術を契機としたオピオイドの濫用について述べる。
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