徹底分析シリーズ 日本版 敗血症診療ガイドライン2016—診療ガイドラインをどのように臨床に用いるか
敗血症における体温管理—「ぞんざい」だった発熱管理:いまこそ熱をアツく語ろう
志馬 伸朗
1
Nobuaki SHIME
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究科医学分野 救急集中治療医学
pp.326-330
発行日 2018年3月1日
Published Date 2018/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201081
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敗血症における体温管理は重要な診療項目であるが,これまで国内外のガイドラインで言及はなかった。日本版敗血症診療ガイドライン(J-SSCG)2016では,体温管理に関して,「CQ 15-1:発熱した敗血症患者を解熱するか?」および「CQ 15-2:低体温の敗血症患者を復温させるか?」という二つのクリニカル・クエスチョン(CQ)が設定され,推奨が示されている。
本稿では,これらの推奨事項の背景にある臨床的エビデンスに加えて,その実践における注意点や今後の臨床研究の方向性について考察する。
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