徹底分析シリーズ 知っているようで知らない手術室の設備
照明—ただ照らしていると侮ることなかれ
鈴木 敏弘
1
Toshihiro SUZUKI
1
1山田医療照明株式会社
pp.188-191
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201056
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手術室における照明環境は天井照明と無影灯の組合せが一般的である。これまで多くの手術室では,天井照明には蛍光灯が使用されており,無影灯にはハロゲン光源が使用されてきた。しかし近年のLEDの急速な普及に伴い,手術室の照明光源もLEDへシフトし,手術室の照明環境が大きく変わりつつある。また日本も採択した国際条約『水銀に関する水俣条約』が2017年に発効となり,2020年以降,水銀製品の製造や輸出入の規制が始まる見込みだ。一定の水銀含有量以上の蛍光灯や水銀灯の生産は終了し,今後LED照明の普及がさらに加速するものと思われる。
本稿では,現況の手術室照明環境の実態や課題をとらえ,現状の手術室の改善案や手術室の照明計画の一助となれるよう考察する。
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