徹底分析シリーズ 知っているようで知らない手術室の設備
電源—すべての「みなもと」
水谷 光
1
,
奥村 雅美
2
Koh MIZUTANI
1
,
Masami OKUMURA
2
1大阪労災病院 麻酔科・中央材料室
2美和医療電機株式会社
pp.192-197
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101201057
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手術室も電気がないと仕事にならない。しかも,停電時でも使い続けたい医療機器が多くある。しかし,電気は使いようによっては人体に危険を及ぼすこともあり,患者にも医療従事者にも感電の危険性がある。さらに,手術室は体表だけでなく体内にまで医療機器を適用することもある。医療機器が故障したとき,コンセントの100Vの電流が体内に流れないのだろうか? その危険に対し,手術室には特別な仕組みが備えられていて,一般家庭の電源とはまるで異なるのである。そんなこと知らなくても今日の麻酔はできるかもしれないが,手術室の住人である麻酔科医ならば,手術室の電源についても多少の知識を備えておくべきである。ここで述べる多くの事柄は,電気設備技術基準や日本工業規格(JIS)で詳細に規定・規格化されている。
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