特集 はじめての国際学会<前編>
アブストラクトを書くときの私のコツ—査読者の立場から
木下 浩之
1
Hiroyuki KINOSHITA
1
1愛知医科大学医学部 麻酔科学講座
pp.598-601
発行日 2017年6月1日
Published Date 2017/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200885
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本特集は,『若手麻酔科医が,積極的に海外に出て世界の中の日本を知る』ために企画され,アブストラクトを書く作業を支援する役割を私は仰せつかりました。僭越ながら私は数年前から現在に至るまで,米国麻酔科学会(ASA),世界麻酔研究会議(IARS)ともに査読委員を務めています。この点を生かし,投稿されたアブストラクトが,どのようなポイントについて評価,採点されるかを,査読委員の視点から解説します。アブストラクトを書く作業は,論文作成のプロセスの一つですので,研究遂行や論文作成のプロセスについて,2011年11月号〜2012年5月号の本誌で「基礎研究のススメ」と題して連載した内容と重複する点があることはご容赦ください。本特集では,『アブストラクトを書くときの私のコツ』として,2名の担当者が割り当てられておりますので,私は基礎研究部門を想定して書き進めます。ただ,多くの内容は臨床研究でも当てはまりますので,臨床研究の発表計画にも参考にしてください。
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