徹底分析シリーズ 続 痛み治療の素朴な疑問に答えます
神経障害性疼痛の定義を臨床ではどのように活用すればよいですか—これであなたもエキスパートの仲間入り
廣瀬 宗孝
1
Munetaka HIROSE
1
1兵庫医科大学 麻酔科学・疼痛制御科学講座
pp.110-115
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200771
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神経障害性疼痛neuropathic painの定義は,1994年から2011年までの間に大きく変化した。現在は,神経障害性疼痛と侵害受容性疼痛の違いは体性感覚神経系に病変や疾患があるか否かで明確に分けられている。しかし実際,臨床現場でこれらを明確に分けることは難しく,その違いは不明確である。なぜ不明確なのかを理解すると,治療の選択に役立つ。理解したうえで最後に紹介する簡単な痛みの診察から取り組めば,エキスパートの仲間入りである。
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