Japanese
English
連載 目指せ!眼の形成外科エキスパート・第15回
下眼瞼水平方向の「ゆるみ」はこれで治せ!—これができればスペシャリストの仲間入りだ!
Treatment for horizontal laxity of lower eyelid
柿﨑 裕彦
1
Hirohiko Kakizaki
1
1愛知医科大学眼科学講座
pp.1648-1658
発行日 2015年11月15日
Published Date 2015/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410211627
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
下眼瞼の水平方向の緩みを矯正する手術は難しいです…。短期的には大体はうまくいくのですが,長期的にみるとかなり「戻り」があるんですね。そのため,これらに対する術式はたくさんあります。そのなかで,Kuhnt-Szymanowski Smith変法が広く行われてきましたが,最近では“Lateral Tarsal Strip(LTS)Procedure”も行われるようになってきました。しかし,この2つの術式だけで下眼瞼水平方向の緩みすべてに適切に対応できるわけではありません。美容的な問題もあります。そこで本稿では,上記2つの術式に加えて,“Lazy T”と“Transcanthal Canthopexy”を加えた4つの術式について解説します。ちなみに,下眼瞼水平方向の緩みの矯正は,退行性変化のために生じた内反症や外反症の治療の一助となり,また,機能性流涙の改善につながることがあります。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.