徹底分析シリーズ 無痛分娩における麻酔科医の役割
私たちのやり方:順天堂医院の場合—志をもってはじめれば仲間はできる
井上 理恵
1
Rie INOUE
1
1順天堂大学医学部 麻酔科学・ペインクリニック講座
pp.46-48
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200753
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●年間の分娩数と無痛分娩の件数
当院では以前から,産科医が中心となって無痛分娩が行われていましたが,2014年に産科麻酔チームが発足し,24時間体制で無痛分娩に対応できるようになりました。その後,順調に無痛分娩の数は増え,現在は経腟分娩に挑戦する産婦の8割以上が無痛分娩での出産となっています。2016年11月末現在で,分娩数が1158件,無痛分娩の件数が702件,帝王切開が335件です。2017年の1月には陣痛分娩室(LDR)が4室と帝王切開術専用の手術室1室を有するバースセンターが稼働しますので,さらに分娩数は増える見通しです(図1)。
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