症例検討 まれだが怖い 手術・麻酔合併症
覚醒後の頻脈,低酸素,そして頸部の腫脹—まず何をするべきか? 診断の決め手は?
神里 興太
1
,
垣花 学
1
Kota KAMIZATO
1
,
Manabu KAKINOHANA
1
1琉球大学大学院医学研究科 麻酔科学分野
pp.716-719
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200630
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症例
52歳の女性。身長156cm,体重52kg。特記すべき既往歴はない。甲状腺癌に対して甲状腺切除術と右頸部郭清術が行われた。術中,右胸膜を傷つけたが閉創前に修復した。手術終了後,患者は覚醒した。血圧76/58mmHg,心拍数は105bpmであった。頸部の腫脹が認められた。100%酸素を投与していたが,末梢動脈血酸素飽和度(SpO2)は86%であった。
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