紹介
米国で麻酔科医のアイデンティティについて考えていた
森田 泰央
1
1インディアナ大学 麻酔科
pp.355-357
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200545
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私はこれまで,米国の4地域9施設で麻酔科トレーニングを受けてきました(表1)。米国は,州が違えば法律も人種構成も異なります。ですので「米国の臨床は…」と十把一絡げに表現することはできません。例えば,麻酔看護師について「米国では麻酔看護師を導入することで麻酔臨床の成功を収めている」という声を日本で耳にしました。しかし米国内でも,麻酔看護師が機能している施設もあればしていない施設もあります。実は米国でも「麻酔看護師の導入は成功であったのか?」には結論が出ていません。こうした日本では見えにくい現実と謳い文句の乖離は,米国の臨床現場にはいろいろあります。その一つが医師研修制度です。
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