保健婦さんへ 期待と提言
保健婦さん自身で結束を
井上 一男
1
1室蘭保健所
pp.9
発行日 1967年3月10日
Published Date 1967/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203878
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現在,公衆衛生活動の中核といわれる保健所が,まだ「生命保険会社」と同一視されたり,われわれ,保健所に勤務する医師が,「変人」扱いされる現実の中で,保健婦業務が幾多の問題を抱えているのはむしろ当然であり,かつ,保健婦だけが最初から公衆衛生活動のために作られた職種であることを考えると,保健婦の抱えている問題はすなわち,現在の公衆衛生活動が抱えている問題であるといっても過言ではなかろう。したがって,その問題点や将来像も公衆衛生活動全体の中で考えられない限り,真に正しい姿を思い出すことは不可能である。しかし,それでは現在の小生には荷が重すぎる,すでに各方面から検討され,語られているので,日頃われわれの間でよく問題にされる点につき少し述べてみたい。
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