こんなときオスラー|超訳『平静の心』・10
それは「愛の心(charity)」である—「結束、平和、ならびに協調(1905年)」の章より
平島 修
1
1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター
pp.1426-1429
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201183
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◦結束
同じ人種でも、同じ土地で生活をしていても、人の個性は1人ひとり違うように、日常診療でよく見かけるコモンな疾患でも、病歴や診察所見、重症度、経過も、患者ごとに違う。そのため、それぞれの患者に合わせた治療が必要である。さらに、総合診療医は、個人の医師が生涯1、2例しか経験しないであろう稀な疾患の診断・治療が必要となることがある。一昔前であれば、その疾患に気づかれないまま、不幸な転帰となっていた患者も少なくないであろう。コモンな疾患でも、非典型的な経過をたどる患者や、診断が非常に難しい稀な疾患に遭遇した場合、皆さんはどのようにして情報収集を行っているだろうか?
約110年前、オスラー先生はこんな言葉を残した。
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