徹底分析シリーズ 痛み治療の素朴な疑問に答えます
痛みの治療に用いられる非オピオイド貼付薬の使用法は?
山口 重樹
1
,
Donald R. Taylor
2
Shigeki YAMAGUCHI
1
,
Donald R. Taylor
2
1獨協医科大学 麻酔科学教室
2Comprehensive Pain Care, P.C.
pp.146-152
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101200124
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外用薬の一つである貼付薬は,使用が簡便で副作用が少ないことから,日本では古くから改良が繰り返され,疼痛疾患,特に運動器の疼痛に対する薬物療法には必要不可欠となっている。一方,その簡便さから,処方する医師も使用する患者も,製剤の特徴を熟知することなく使用していることが多いと思われる。また,いずれの貼付薬を使用しても有用性に一見差がないと考えられていることも少なくない。しかし,今日,含有する成分,基剤の材質,サイズなどが異なるさまざまな貼付薬が使用可能となっており,臨床では病状,貼付部位,患者の生活スタイルに応じて使い分けるべきである。
本稿では,貼付薬の歴史,分類,変遷,特徴などについて述べる。
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