腰椎疾患up-to-date
腰椎疾患に対する保存的治療 オピオイドの利用 オピオイド鎮痛薬を用いた難治性疼痛治療の取り組み フェンタニル貼付剤の使用経験
男澤 朝行
1
,
豊根 知明
,
志保井 柳太郎
1帝京大学ちば総合医療センター 整形外科
キーワード:
Buprenorphine
,
Fentanyl
,
悪心
,
脊椎疾患
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
疼痛-難治性
,
疲労
,
腰椎
,
貼付剤
,
Pregabalin
,
Tramadol-Acetaminophen
Keyword:
Pregabalin
,
Buprenorphine
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Fatigue
,
Fentanyl
,
Lumbar Vertebrae
,
Pain, Intractable
,
Nausea
,
Spinal Diseases
,
Transdermal Patch
pp.89-92
発行日 2013年4月15日
Published Date 2013/4/15
DOI https://doi.org/10.15106/J04037.2013222846
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フェンタニル貼付剤の効果と有害事象について調査し、適切な使用法を検討した。脊椎疾患に対し、従来の薬物療法では効果不十分のためフェンタニル貼付剤を使用した12例を対象とした。全12例中、投与後3ヵ月で継続していた症例は8例、投与中止は4例であった。投与中止理由は、副作用2例で、症状が改善し他剤へ変更(離脱)できた症例は2例であった。継続していた8例のうち、最終経過観察時、投与継続中が4例、投与離脱できた症例が4例であった。投与後3ヵ月での継続例8例において、下肢痛VAS値は平均62→36mm、腰痛VAS値は平均60→45mmに改善した。日本整形外科学会腰痛評価質問票は、疼痛関連障害が28.5→43.0点、腰痛機能障害が56.3→73.0点、歩行機能障害が46.3→58.8点、社会生活障害が39.3→49.5点、心理的障害が44.0→47.6点と、心理的障害以外で比較的良好な改善を認めた。
©Nankodo Co., Ltd., 2013