徹底分析シリーズ 低侵襲化する呼吸器手術とその周術期管理
開胸手術中の呼吸管理―一側肺換気よりも「低侵襲」と考えられる選択肢について
石川 晴士
1
Seiji ISHIKAWA
1
1東京医科歯科大学医学部附属病院 麻酔・蘇生・ペインクリニック科
pp.434-438
発行日 2014年5月1日
Published Date 2014/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102119
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胸腔鏡下手術を含む開胸手術中の呼吸管理方法は,一側肺換気がゴールドスタンダードとみなされているが,ダブルルーメンチューブの侵襲が比較的大きいことや,一側肺換気がもたらす術中および術後合併症の懸念から,一側肺換気を用いずに開胸手術の呼吸管理を行う試みが,細々とではあるものの以前から脈々と行われている。
本稿では,まず従来から用いられているダブルルーメンチューブや一側肺換気の負の側面を紹介し,続いて代替手段としての両肺換気,高頻度ジェット換気,自発呼吸による呼吸管理について述べる。
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