症例検討 術中の低酸素血症2
呼吸器合併症がある患者の腹腔鏡下子宮筋腫核出術―気管チューブの位置確認や換気条件の適正化といった基本事項を大切に
三村 文昭
1
,
松岡 鐘文
1
,
下山 恵美
1
Fumiaki MIMURA
1
,
Kanefumi MATSUOKA
1
,
Megumi SHIMOYAMA
1
1帝京大学ちば総合医療センター 麻酔科
pp.28-31
発行日 2014年1月1日
Published Date 2014/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101102020
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症例
26歳の女性。身長166cm,体重52kg。子宮筋腫に対して腹腔鏡下子宮筋腫核出術が予定された。10本/日×5年間の喫煙歴がある。気管支喘息を合併しており,ベクロメタゾンの吸入を行っている。頭低位として,オキシトシンを子宮内に注入して5分ほどしたところで,吸入酸素濃度40%にもかかわらず,経皮的末梢動脈血酸素飽和度(SpO2)が100%から92%へと低下した。
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