徹底分析シリーズ open TCI:PK-PD学ぶなら今でしょ
吸入麻酔薬の理論的なTIVAへの併用―SimTAnを使ってビジュアルで知識を整理しよう
三條 芳光
1,2
,
増井 健一
1
,
風間 富栄
1
Yoshimitsu SANJO
1,2
,
Kenichi MASUI
1
,
Tomiei KAZAMA
1
1防衛医科大学校 麻酔科学講座
2医療法人石川記念会 医療安全管理室
pp.1092-1097
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101969
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以前から,静脈麻酔薬と吸入麻酔薬の相加作用は知られていたが,定量的な知識には至っていなかった。2006年以降,三つの研究1~3)で,セボフルランとプロポフォールの力価の比が定量的に明らかとなった。
一方で,プロポフォール導入後のセボフルラン,あるいはその逆や,プロポフォールとセボフルランの特徴を生かした併用持続投与時など,幅広い臨床内容やダイナミックな時間変化や教育・研究については,コンピュータを用いた,臨床実時間薬物動態pharmacokinetics(PK)-薬力学pharmacodynamics(PD)シミュレーションによる支援が役立つ。SmartPilotⓇ View(Dräger社)やSimTAn(防衛医科大学校自主開発)といったシミュレータにおけるセボフルランとプロポフォールの加算表示も,そのような支援を意図した総合麻酔薬シミュレーション機能の一つである。
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