症例検討 泌尿器科手術1
泌尿器科腹腔鏡下手術の最新事情―単孔式手術やロボット支援手術が急速に普及中
井上 省吾
1
,
亭島 淳
1
,
松原 昭郎
1
Shogo INOUE
1
,
Jun TEISHIMA
1
,
Akio MATSUBARA
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究院 腎泌尿器科学
pp.482-485
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101827
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泌尿器科領域の腹腔鏡下手術は,副腎,腎,前立腺を中心に,近年,目覚ましい発展を遂げている。なかでも,最も歴史の古い副腎摘除術は,確立された手技として定着し,当初,手術操作による急激な血圧変動のために敬遠されがちであった褐色細胞腫にも,適応が拡大した。さらに現在では,より高い整容性を可能にする,単孔式手術へと発展しつつある。
手術支援ロボット(da Vinci)を用いた腹腔鏡下手術も,2012年4月に保険収載された前立腺全摘除術を中心に,急速に普及し,膀胱全摘除術や腎部分切除術への導入も進んでいる。
本稿では,泌尿器科領域において,近年トピックとなっている,これらの腹腔鏡下手術について,当院における経験を交えて概説する。
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