症例検討 泌尿器科手術1
腹腔鏡下腎摘除術―腎不全も考慮して,術後鎮痛はTAPブロックを選択する
佐藤 仁
1
Hitoshi SATO
1
1横浜市立大学医学部 生体制御・麻酔科学
pp.486-490
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101828
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症例
81歳の男性。身長168cm,体重54kg(dry weight)。腎細胞癌で,腹腔鏡下腎摘除術が予定された。糖尿病とコントロール不良の高血圧があり,アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬を服用中。腎不全にて人工透析中。インスリン治療を行っている。自尿はごく少量である。日常生活動作は可能だが,軽度の息切れがあり,Hugh-Jones分類はⅡ*1程度。入院時の血圧160/100mmHg,心拍数75bpm,HbA1c 7.1%,ヘモグロビン値(Hb)9.5g/dL,血糖値120mg/dL。
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