徹底分析シリーズ デスフルラン2
長時間手術に使用する際のポイント―低流量麻酔を用いながら,覚醒の質とスピードの両立を
橋本 泰典
1
Yasunori HASHIMOTO
1
1八戸市立市民病院 麻酔科
pp.108-111
発行日 2013年2月1日
Published Date 2013/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101740
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1990年にセボフルランが,1995年にプロポフォールが日本で使えるようになってから,多くの麻酔科医諸氏は,この二大鎮静薬を駆使して,今日まで麻酔を行ってきたことでしょう。なかでもイソフルランの後に登場したセボフルランは,レミフェンタニルと相性がよく,導入・覚醒が速く,調節性にも優れていて,吸入麻酔薬として,不動の地位を築いています。
そこへ2011年,新しい吸入麻酔薬,デスフルランが登場しました。多くの麻酔科医はセボフルランにすっかり慣れており,ほとんどの吸入麻酔愛好麻酔科医(!?)は,セボフルランに対して何ら不満はないと思われます。“今さら”感も強いデスフルランは,そんなセボフルランに追いつき,あわよくば追い越すことができるのでしょうか。筆者の使用経験をもとに,今後の行く末を考えてみます。
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