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Anesthesiology
Editorial:
Cannesson M, Manach YL. Noninvasive hemodynamic monitoring:no high heels on the farm;no clogs to the opera. Anesthesiology 2012;117:937-9.
Article:
Hengy B, Gazon M, Schmitt Z, et al. Comparison between respiratory variations in pulse oximetry plethysmographic waveform amplitude and arterial pulse pressure during major abdominal surgery. Anesthesiology 2012;117:973-80.
■モニターの要件:侵襲的なものから非侵襲的なものへ
私たちが望ましいと考えるモニタリングにはいくつかの要件がある。得られるデータの臨床的意義が明確であり,意思決定に有用であること,患者予後を改善する可能性があること,データが正確で再現性があり解釈が容易であること,持続的および非侵襲的測定ができること,機器が安価で小型であること,などだ。動脈圧波形から心拍出量を測定したり,循環血液量を推定したりするようなモニターも使用されている。動脈カテーテルを挿入して得られるpulse pressure variation(PPV)は,輸液負荷に対する反応性の予測や,輸液量の指標などに有用であることが示唆されている。PPVが11~13%以上であれば,輸液負荷により心拍出量が増加することが予想される。パルスオキシメータによって得られるプレスチモグラフ波形の振幅の変化(ΔPOP)も同様に,輸液の指標になる可能性がある。しかし,この二つの指標の相関が良好であることを示した研究もあれば,不良であることを示した研究もあり,ΔPOPがPPVの代替となるかは,明らかになっていない。もし,ΔPOPがPPVの代替になるのであれば,非侵襲的な輸液管理の指標となる。
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