症例検討 出血/輸血するかもしれない患者
術前からのワルファリン投与患者―bridging anticoagulationで,安全な抗凝固療法と安全な麻酔を両立
桑内 亜紀
1
,
小板橋 俊哉
1
Aki KUWAUCHI
1
,
Toshiya KOITABASHI
1
1東京歯科大学市川総合病院 麻酔科
pp.1314-1318
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101705
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症例
60歳の女性。身長150cm,体重47kg。半年前に僧帽弁狭窄症に対して機械弁を用いた人工弁置換術と,心房細動に対してMaze手術を受けている。その後,ワルファリンを服用している。階段をのぼっているときに転倒し,右大腿骨骨幹部骨折を起こした。入院時,血圧110/70mmHg,心拍数82bpm(洞調律)であった。ヘモグロビン(Hb)値8.6g/dL,血小板数16万/mm3,PT-INRは2.4であった。観血的整復固定術が予定された。
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