連載 麻酔科医のための3D解剖学講座
6時限目―鎖骨下静脈穿刺
徳嶺 譲芳
1
,
関口 智子
2
,
武田 吉正
3
1JFE健康保険組合 川鉄千葉病院 麻酔科
2沖縄北部地区医師会病院 放射線室
3岡山大学病院 集中治療部
pp.704-711
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101290
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●鎖骨下静脈穿刺に必要な解剖学的知識
【写真1】
北緯90度,経度0度より撮影
鎖骨,胸骨切痕(胸骨頸切痕ともよばれ,胸骨柄の凹型の頭側端を指す),肩峰,鎖骨下窩などが体表の解剖学的目印になる。鎖骨下窩は,鎖骨と大胸筋と三角筋によって囲まれる鎖胸三角(写真1赤色部,三角筋胸筋三角ともいう)に対応して体表にできる三角形の窪みのことである。
古典的なランドマーク法(Aubaniac1)の方法)では,この鎖骨下窩から鎖骨と第一肋骨を抜けるように穿刺を行う。鎖骨下静脈は鎖骨内側の背側に存在する。鎖骨下静脈穿刺では,鎖骨下静脈がどこを走行しているか知っている必要がある。
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