症例検討 脊髄くも膜下麻酔~だから脊麻はすごい,だから脊麻はこわい~
―虫垂切除術での血圧低下―循環の異常が続くなら,気道と呼吸の確保を!急変時の対応では麻酔科医の力量が問われる
糟谷 周吾
1
,
田村 高子
1
KASUYA, Shugo
1
,
TAMURA, Takako
1
1国立成育医療研究センター 手術・集中治療部
pp.1014-1018
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101363
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症例
21歳の男性。身長173cm,体重61kg。右下腹部痛と嘔吐を主訴に来院した。急性虫垂炎と診断され,開腹による緊急虫垂切除術が予定された。最終飲食は,前日の22時(6時間前)にラーメンを食べている。白血球数が12200個/μLである以外は,特記すべき検査所見はない。脊髄くも膜下麻酔を予定した。手術室入室時の血圧122/76mmHg,心拍数92bpm,体温38.0℃。
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