海外レポート 1987
高福祉社会デンマーク,スウェーデンの老人医療を垣間見て
三浦 照子
1
1関越病院
pp.274-277
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661921670
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デンマークの老人リハビリテーションセンター
トラネハーベン(“TRANEHAVEN”)
デンマークは人口512万の農業国.このトラネハーベンの設置主体であるゲントフテ市の人口は約7万人で,このうち25%が65歳以上の高齢者である.
デンマークでは,すでに1960年代に高齢化の問題が注目され,特にリハビリテーションが重視されるようになった.この施設でも,初めは麻痺などの身体的リハビリテーションに重点が置かれたが,ここ数年は痴呆の問題が重視される傾向にある.従来のNursing Homeに代わって,積極的なADLの拡大によって,在宅での生活が維持できることを目標にしている.
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