徹底分析シリーズ 素朴な疑問―これにて26件落着!
19件目―糖尿病患者の術中血糖値はどの程度に保つべきか
田原 里美
1
,
岩坂 日出男
1
TAHARA, Satomi
1
,
IWASAKA, Hideo
1
1大分大学医学部 麻酔科学講座
pp.346-347
発行日 2011年4月1日
Published Date 2011/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101194
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●糖尿病患者と麻酔
平成19年度の厚生労働省の発表では,「糖尿病が強く疑われる」または「糖尿病の可能性を否定できない」日本人は,約2210万人とされている。日本では,糖尿病患者が年々増加傾向にあり,麻酔科医は糖尿病患者の麻酔管理を熟知する必要がある。
糖尿病は,インスリンの絶対的あるいは相対的不足と末梢組織での糖利用の低下にもとづく病態である。インスリン分泌の低下のみならず,インスリン抵抗性の増大も大きく関与している。インスリン依存性糖尿病(1型糖尿病)とインスリン非依存性糖尿病(2型糖尿病)の二つが主体である。
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