院内急変対応システムRapid Response System(RRS)とは何か?
RRS起動基準(Code blueとCode Cの違い)
藤谷 茂樹
1
FUJITANI, Shigeki
1
1聖マリアンナ医科大学 救急医学
pp.182-188
発行日 2011年2月1日
Published Date 2011/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101147
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オーストラリアでRRSの実績が積み重ねられている間,米国で,RRSが大きく取り上げられることはなかった。しかし2001年,Institute of Medicineが公にした“To Err Is Human : Building a Safer Health System”(National Academies Press)を契機に,RRSに対して大きな研究費が費やされるようになった。筆者がピッツバーグ大学で集中治療のフェローシップをしていた2003年には,RRSはすでに導入されており,Crew Resource Managementを取り入れたシミュレーショントレーニング,データの収集,データの解析とフィードバックなど,非常に貴重な研修を受ける機会に恵まれた。
本稿では,この時の経験を元に,RRSについて,歴史的背景から,導入・運営に関して,説明する。
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