増大号特集 あなたの整形外科診療が変わる 差がつく画像診断技術—単純X線からAIまで
column
見れども見えず You can only see what you know
小俣 真悟
1
1岐阜大学医学部放射線科
pp.553
発行日 2025年5月25日
Published Date 2025/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.055704330600050553
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画像診断の世界で語り継がれるこの言葉には,深い真理が込められています.知識という光がなければ,たとえ目の前に異常所見があっても,それを捉えることはできません.一方で,ひとたび学び得た知識は,私たちの目を確実に鋭くしていきます.日々の読影と研鑽を重ねるなかで,この言葉の重みを幾度となく実感してきました.
今回ご紹介した症例は,必ずしも日常診療で頻繁に遭遇するものではありません.しかし,これらは早期診断が患者さんのQOLを大きく左右する重要な疾患群です.そして多くの場合,最初の診療機会の場は整形外科外来です.足関節所見から全身疾患を見抜く—その視点が,患者さんの人生を変える可能性を秘めています.
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