to the Editor
全身麻酔下,覆布のかかった暗視野での静脈確保・採血にStatVeinを使ってみました
北川 裕利
1
,
今宿 康彦
1
,
山崎 登自
2
1滋賀医科大学医学部 麻酔学講座
2近畿中央胸部疾患センター 麻酔科
pp.490
発行日 2010年5月1日
Published Date 2010/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100941
- 販売していません
- 文献概要
- サイト内被引用
全身麻酔で手術患者を管理している際,予期せぬ出血に遭遇すると,新たに末梢から静脈ルートを確保したり,輸血のマッチングのための採血を余儀なくされるこうした緊急時,覆布のかかった暗視野での静脈ルートの確保や採血は,静脈の正確な位置を確認できず,思わぬ時間を要し,冷や汗をかいたことは麻酔科医なら何度か経験していよう。StatVein(テクノメディカ社)は,静脈穿刺サイトの上方からレーザー光を照射し,静脈の位置を暗視野でも正確に把握でき,容易に末梢静脈の走行を見つけられ,全身麻酔中の末梢静脈確保の補助器具として手術室にも1台確保しておきたい装置である。全身麻酔中の緊急を要する静脈確保・採血を,すみやかにかつ容易に行うことがわれわれ麻酔科医の責務である。
Copyright © 2010, "MEDICAL SCIENCES INTERNATIONAL, LTD." All rights reserved.