アイディア
腟式手術の覆布の改善
月野 竫子
1
1千葉市立病院手術室
pp.676-677
発行日 1978年7月1日
Published Date 1978/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918432
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産婦人科手術には腹式と腟式があり,当院においては手術時間が短く,出血量が少ない,排ガス・自尿が早い,早期離床,腹部に傷がつかないなどの利点がある腟式が,25%の割合で施行されている.術中は,消毒シーツと穴あきシーツを使用していたが,下肢を高い位置にするため,消毒シーツのかけ方が問題で,手術操作時の助手の動きで不潔になりやすく,シーツがずれ,ガーゼ・器械類の落下などで手術進行の妨げになっていた.
そこで覆布を使用することにし,遠藤式覆布を使用したが,穴が小さく股間が狭いため,足袋部に下肢を挿入させるのに困難を要したので,もう少し楽に挿入できる覆布を再三の改良を重ねて製作した.
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