症例検討 電解質異常とその治療(その2)
副甲状腺機能亢進症患者の高カルシウム血症:鑑別診断と治療のポイント
菅野 尚
1
,
深田 順一
1
Hisashi SUGANO
1
,
Junichi FUKATA
1
1高知医療センター 代謝・内分泌科
pp.356-360
発行日 2010年4月1日
Published Date 2010/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100910
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症例
52歳の女性。2週間ほど前から,全身倦怠感,食思不振,頭痛,嘔吐などの症状を認めていた。さらに意識レベルの低下をきたしたため救急外来受診。脱水および筋力低下を認めて緊急入院となった。入院時の血液検査にて血清カルシウム17.8mg/mLと著明な高カルシウム血症を認め,精査の結果,原発性副甲状腺機能亢進症と診断された。
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