症例検討 歯科口腔外科手術の麻酔:気道管理のコツとポイント
下顎骨骨切り術の麻酔:顎間固定の解除か継続か,気管チューブ抜去のタイミングの判断がポイント
城戸 幹太
1
,
長坂 浩
2
Kanta KIDO
1
,
Hiroshi NAGASAKA
2
1東北大学病院 歯科麻酔疼痛管理科
2東北大学大学院歯学研究科 口腔病態外科学講座顎顔面外科学分野
pp.74-79
発行日 2010年1月1日
Published Date 2010/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100847
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症例
20歳の女性。身長154cm,体重72kg。中学生の頃より咬合不正を自覚しており,2年前に近医歯科受診したところ当院を紹介された。顎変形症(下顎前突症)と診断され,術前歯科矯正を施行した。今回,下顎枝矢状分割術を予定した。
術前検査では鉄欠乏性貧血を認め,Hb 9.4g/dLであった。既往として小児喘息があるが,ここ数年は発作を起こしていない。これまでに何度か歯科治療中に過換気症候群を発症したことがある。
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