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Ⅰ.緒言
下顎骨自体に腫瘍が出来て居る時は,云う迄もなく,之れを切除しなければならぬが,更に顎下骨に接して腫瘍の浸潤が及んで居る時にも,やはり,下顎骨を切除しなければならぬ。其の他,口腔底,上咽頭,頭蓋底等の手術に際して,下顎骨を切断乃至切除して,広い視野の下で,完全な手術を行う,即ち,補助手術として,之れを切断したりする事がある。特に近来,頭頸部の腫瘍の研究に重大な関心が払われる様になつたので,こうした下顎骨の切除だとか,切断を行う機会が非常に多くなつた。従つて下顎骨の切除乃至切断した場合の後処置が問題であると思う。後処置としての,下顎骨の補綴が,簡単かつ確実であるならば主目的とした手術に対しても多大の便益を斎すものであると思う。文献には,下顎骨の切除乃至切断した場合の処置としては,次の様な方法が記されて居る。
1)即時補装法,Immedatprothese
Nerve repair of the mandibuar nerve be-comes a question of grave importance after surgical interventions carried out on the ma-dibular bone either in a way of bone removal or partial section for obtaining a larger space for surgical maneuvers. Such a repair is easily accomplished with assurance when Paratal Bar Wire is used for this purpose.
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