徹底分析シリーズ LMA・声門上器具
私のコツを教えます!
ポーテックス ソフトシール・ラリンゲルマスク,VBMラリンゲルチューブ:大気圧レベルの空気を入れて無理せず挿入
三浦 邦久
1
Kunihisa MIURA
1
1順江会江東病院 麻酔科
pp.738-741
発行日 2009年8月1日
Published Date 2009/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100717
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ラリンジアルマスク(LMATM)は,まったく新しい気道確保の概念と気管挿管法をもたらした。気管挿管の必要性すら根本から見直させることになった。また,ポーテックス ソフトシール・ラリンゲルマスク(英国Smiths Medical International社)やVBMラリンゲルチューブ(ドイツVBM Medizintechnik社)などの声門上器具の使用は,適切な麻酔深度を再考させ,各種麻酔薬の気道への作用の特性を認識させ,覚醒の過程を理解させることになった。
海外,特に英国圏では声門上器具の使用頻度が高く,全身麻酔症例の半数以上で用いられている。一方,わが国での使用頻度は施設によって異なる。ありとあらゆる症例で使用している施設がある一方,発売当初は使用したもののその後はほとんど使用していない施設もある。
ポーテックス ソフトシール・ラリンゲルマスクとVBMラリンゲルチューブは,その低侵襲性と挿入の容易さから,全身麻酔や緊急時の気道確保に広く用いられている。本稿では,これらの器具の使用方法のポイントについて述べる。
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