徹底分析シリーズ 動脈穿刺/動脈圧測定(各論)
動脈留置専用器材Insyte-Aカテーテル長の改良について:カテーテル留置成功の秘訣がわかった
垣花 学
1
Manabu KAKINOHANA
1
1琉球大学医学部生体制御医科学講座 麻酔科学分野
pp.742-745
発行日 2007年8月1日
Published Date 2007/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100364
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今や,直接動脈圧測定は周術期管理における重要なモニタリング法の一つになっていることは言うまでもないことである。特に,橈骨動脈へのカテーテル挿入は,麻酔科医であれば必ずやその手技を行わなければならない状況に遭遇していよう。一発でカテーテルを挿入できれば問題はないが,近年の血管病変を有する症例の増加に伴いその成功率は低下していくことは容易に想像できる。最近,ガイドワイヤー付き動脈留置専用カテーテル(Insyte-ATM)が発売され,動脈内カテーテル留置の成功率向上に期待が寄せられている。また,このカテーテルも操作が容易となるように,従来の38mm針以外に30mm針が製作された。本稿では,38mm針と30mm針の両者における麻酔科医の使用感ならびに挿入時の注意点について述べる。
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